きのう何食べた? 20巻

 

前巻の流れから、20巻ではジルベール(わたる)君の結婚式がメインと思いきや、式の準備から丁寧に描いていくのですね。

心に残ったシーンを書いていきます。

いつもは穏やかなシロさん父が、シロさん母に強い口調で言い聞かせるシーンには痺れました。相手の立場によっては謝られたら許すしかない…自分が楽になるために許しを乞うてはいけないんだと。私も胸に刻みたいと思います。

大先生のイメチェンが素敵でした! 仕事に生きる大先生が好きなので、一戦から退きつつもまだまだ本編で活躍してくれそうな気配が嬉しかったです。

ワタルくんは結婚式のための自分磨き生活が半ば強制的に始まります(笑)
カロリーを抑えた食事に耐えられなくなり、擬似実家としてシロさん宅に逃げ込みます。

シロさんはワタルくんのお母さんポジションなんだね!とこの時初めて気づき、ケンジも交えての三人の食卓が親子の団欒にしか見えなくなり…ほっこりしました。おふくろの味として料理面だけでなく、あしらい方でもシロさんは「お母さん」ぽくなっている。


人と人って、いろんな繋がり方がありますよね。そういう関係性を描いてくれる先生はやっぱり凄い!!

最後に好きだな〜面白いな〜と思ったのは、シロさんと同じマンションにお住まいの年配の女性のお話。シロさんもケンジも気付いていないところで、女性の生活にハリを与えているシロさんのごはん。

この漫画の登場人物が、ごはん作りの時に時折見せる「これは戦い!」という鬼気迫る表情がたまらなく好きです。おかしさもあるんですが、毎日のごはんって実はそれだけ真剣なものだよね、と感じるから。

今回のメニューは、明太釜玉カルボそうめん、鶏肉と秋野菜のオリーブオイル蒸し、さつまいものバターしょうゆ煮、鍋焼きうどん、ぶりしゃぶ、マラサダ、チキンカツなど。食べたくなるごはんが目白押しでした。

ぜひ読んでみてくださいね!

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